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プロ目線解説!住宅の基礎の作り方。その5ベース生コンを手配する。。

耐圧盤(ベース)を打設するのに必要な生コンを手配しよう。

ここでは手配するときに恥をかかないように予備知識をつけておこう。

 

 

生コンを準備する

生コンは建材屋か建材商社からJIS規格の物を買おう。

現場近くの生コンプラントを幾つか挙げてくれるはずだ。

プラントによって値段が違う場合があるので、

現場までの片道の時間や値段を考慮して決めよう。

 

手配は電話でok.その時こう聞かれるはずだ。

「配合は?」

生コンを注文する際に「呼び強度」と「スランプ」を指定する。

これが「配合」だ。

 

設計基準強度と呼び強度

図面上の設計基準強度から呼び強度を決めよう。

住宅のベースと立ち上がりに用いる生コンには設計基準強度が設定されている。

 

設計基準強度とは「構造設計時に考慮するコンクリートの圧縮強度」である。図面では記号で「Fc」と表記される。

圧縮強度とは、そのコンクリートがどれだけの力(重さ)に耐えられるかを示したもの。

例:18N/㎟ならば1㎝2当たり約180㎏

この18N/㎟が呼び強度だ。

 

建築材料のほとんどには「基準強度」という考え方がある。

鋼や木、鉄筋にも基準強度が定められいて、「F値」と呼ばれる。

生コンの場合、固まった後の「圧縮強度」なので「Compression(圧縮)」の頭文字をつけて「Fc」と表記。

 

 

一般住宅の設計基準強度はFC=18N/㎟以上とされている所が多い。

「じゃあ呼び強度は18Nで頼めばいいね。」と言いたいところだが、

実際の現場での硬化期間は気温等によって左右されやすい。

寒い時期は硬化に時間がかかるので圧縮強度を測定する28日後の強度が供試体と差が出てしまう。

このため「補正値」を足して強いコンクリートを使用して強度試験に合格しようぜ!ということ。

書類上認められたきちんとした生コンで施工しないと、どんなに良い基礎を作ってもそれは図面と違う物になってしまう。

 

なので

強度を測る上での誤差の補正値(安全を見て、ということ。)+3N

 

温度補正+3N (冬季は生コンが固まるのに時間がかかるため+3N~9N)

図面上設計基準強度が「FC=18N/㎟以上」とせれている場合、

補正値を足して

春~秋 24N/㎟  冬季 27~30N/㎟(冬季は地域や平均気温によって補正値が変わるので監督に確認した方がいいぞ。)

とする。

スランプ

コンクリートのスランプとは、まだ固まらないコンクリートの軟ら

かさの程度を表す値である。

 

つまり出荷時の柔らかさだ。

 

高さ30cmの円錐台のコーンにコンクリートを詰め、

コーンを静かに垂直に引き抜くとコンクリートは軟らかさの程度に

応じて自重でその頂点が下がる。

この頂点の下がり幅がスランプだ。(単位はcmで表す)

数値が高いほど柔らかく、低いほど硬いということになる。

住宅建築では15㎝~18㎝が一般的。

 

配合

呼び強度とスランプ以外にも細かく指定しなくてはいけない項目がある。

 

コンクリートの種類

高強度コンクリート、高流動コンクリート、水中コンクリート、

舗装コンクリート等など色々あるが

住宅基礎は 普通コンクリート を選択。

粗骨材の最大寸法

これは骨材寸法の最大値を示しているのではない。

フルイ分け試験において、骨材の質量(重さ)の少なくとも90%以上が通るフルイの呼び寸法とされている。

ダムなどの土木工事は40㎜

一般住宅等の建築は 20㎜ を選択。

セメントの種類

普通ポルトランドセメント = N

早強ポルトランドセメント = H

早強は冬季の養生期間の短縮が必要になる場合に使おう。

工期が間に合わない場合の必殺技だ!冬季は5日必要なところを3日にできる。

普段は N だ。

 

配合まとめ

スランプは18か15なので4月から11月までで設計基準18Nスランプ18なら

普通 24-18-20 N

と頼もう。

 

ここまで力説してきたが、最終的に生コンの強度を決めるのは

何処まで行っても「設計した人」だ。

監督に聞いてもおそらく「設計に確認します。」となるだろう。

自分で勝手に決めないで確認することをお勧めする。

 

 

 

 

 

 

 

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